運命学へ(68)
可能性の物語。若いから可能性がたくさんあるというわけではない。多くの可能性をもって生まれ、たったひとつの可能性を選択して死んでいく。生きるとは絶え間なく選択し続けることだ。だから運命式を見たときに、まず最初に注目しなければならないのは、その人の最後の可能性だ。結果とか目的という言葉で置き換えることもできる。劇でいうラストシーンだ。このラストシーンに向かって、すべてが緻密に構成されて進行していき、クライマックスで激しく爆裂する。振れ幅の大きい人生は面白い。
―運命学とともに