復活縁 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ - 5月 17, 2024 職場の控室でいきなり見知らぬ人に話しかけられた。その人は二十年近く前、別の職場でよく話をしていた人だった。見た目が変わっていたので、それはこちらも同様だと思うが、普通だったらわからないで通り過ぎたと思う。だけど、メールボックスに並んでいる名前を見て、わたしだと確信したという。こんなこともあるんだなあ。わたしの名前って、特別に珍しい名前ではなく、どちらかというと平凡だ。何がその人にわたしを発見させたのかしらん。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ
運命の出会い - 6月 10, 2022 運命の出会いについて考えてみたい。「出会い」という言葉は、もう手垢にまみれてしまって、その言葉自体に、とくに何か特別なものは感じない。しかし、「出会い」に「運命の」という形容詞がつくと、何かドラマチックな出来事のように思える。今まで生きた中でそういった出会いがあったかどうか、記憶の糸をたどっていくと、たしかにそれらしき出会いはあった。3人の男たちだ。ただしこれらの男たちは、そのうちの2人がずっと以前に他界し、あとの1人もそれに近い状態で、互いに連絡を取り合うことはない。人生のある時期に出会って、人生のある時期に、私の前からその実体的な存在はなくなった。いま現在は何らの交流もない男たちだが、少なくとも、私に何らかの影響を及ぼした男たちだ。1人は趣味の世界に、1人は学術の世界に、あとの1人は内面的な世界に。彼らの口から出た何十年も前に発せられた言葉が、今もそのときの表情とともに蘇ってくる。きっと私の心の深くに入り込んでいるのだろう。運命の出会いとは、心の奥深くに入り込めるエネルギーを持った言葉を発する相手との出会いのことだ。3人の男たちは、自分の発した言葉が、私にどれほどの影響を与えたかなんてことは知らないだろう。だけど、私にとっては、やはり彼らは運命の男たちだ。 Read more »
歯の治療 - 5月 22, 2024 人生の節目にさしかかると、歯科医の世話になる。これまでの人生を振り返ると、自分の価値観に大きな揺らぎが訪れるとき、治療済みの歯の詰め物がとれたり、歯が痛くなったり割れたりする。最初は偶然かと思っていたが、どうもそうではないということに最近気づいた。そのたびに歯医者探しに奔走してきたが、その時々で選ぶ歯医者の評判とか特徴が、その時の自分の価値観を反映している。今回は突然に歯が欠けた。ああ、きたな。私自身が刷新する。そう思った。 Read more »
停滞運 - 5月 05, 2022 40年間ずっと、自分にとってよくない星が巡っていた。四柱推命でいう大運は10年区切りで運が変化していくが、それが40年間、これ以上ないほどの悪い星の巡りだった。生まれた瞬間に決定した命を車だとすると、大運はその車が走っていく道や天候を表している。18歳から58歳まで、どしゃぶりの、ぬかるんだ道を走ってきた感じだ。泥をかぶりながら、汚れたウィンドウから外の景色を眺める毎日だった。ある時期、わたしにもチャンスらしきものが来た。チャンスは人がもたらすものだ。その時その人は、自分自身があまりにも豊かなので、あちこちにチャンスをばらまいていた。しかしながら、その時はせっかくのチャンスに食いつけなかった。それまでの自分を捨てて、新しい自分に賭ける勇気がなかったし、自分を変えたくなかった。その人のもたらしたチャンスに食いついた人々は、それから何年か後には、みんなそれぞれに出世し、社会的に何段階もステージがアップし、高収入となっている。私はどうかといえば、何十年もまったく変わらず、ひたすら少ない給料から何某かの貯金をし続けているような状況だ。汚れたウィンドウから見る数々の出世劇は、その一つ一つが興味深い。人が社会で伸びていく様子は、自分自身が停滞し続けているだけに、たっぷりと屈辱感や劣等感を味わわせてもらった。おそらくそれで何か学ばなくてはならなかったのだろう。停滞するとは、自分がより強固に、人様から影響をうけなくなっていくことだ。といっても、感性が枯渇したわけではない。びんびんと自分に向けられている否定的な一瞥を感じながらも、自分を貫いていく生き方を学んだ。子供時代からずっと持ち続けている夢を、今後の人生で必ず実現したい。それは、「魔法使いになる」という夢だ。小説世界でそれを実現しようと考えた時期もあったが、現在はそれだけにとどまらず、現実世界で夢を実現したいと思うようになった。 Read more »