変化のとき

変化には二通りあります。外面的変化と内面的変化です。外面的変化は人から見てあきらかな変化で、昇進とか降格とか、転勤とか結婚などです。内面的変化はその人にしかわからない変化で、これにも二種類あります。横の変化と縦の変化です。横の変化とは、好奇心の変移とか、誰かを好きになったり嫌いになったりなどの感情面での変化です。ここまでは自分の意識下の変化ということができます。しかしここで問題にしたいのは、縦の変化です。縦の変化こそは、自分の無意識の変化です。この変化がおきるとき、過去にあった悔やんでいる出来事が、意識上に浮かんでは消えを繰り返します。何度も、もう思い出したくないような事柄が、鮮明な画像となって頭の中を駆け巡ります。とても苦しく嫌な経験です。すべてが出てしまうまで、それは何度も繰り返しておこります。毎日、過去の自分がしてしまったことに祈りをこめて過ごすことになります。しかし、このつらい時期を終えたとき、無意識の領域に大きな変化がおき、羽がはえたように心が軽くなり、躊躇なく次のステップを踏むことができるようになっています。

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