未来予見の方法
未来予見の方法は伝統的に三つあります。
一つめは占星術、二つめは易、三つめは魔術です。占星術は、もともとメソポタミアでシュメール人による文明が長らく続いたあと、アッカド人によってそれが取って代わられ、さらにその後にやってきたサマリア人やバビロン人、エジプト人が発展させていきました。星を観察していくうちに、星が一年を通じて変化し、四季の移り変わりと足並みをそろえていることを知るようになり、一日の時間の経過を太陽の位置で知るように、一年の季節の変遷を星の位置で確認するようになったのが始まりです。
易は黄河中流地域を支配していた殷王朝下に成立し、中国独自の哲学にまで洗練されて今日に至っています。
魔術は、政治力や金力や武力のない庶民が、祈祷や念力や護符などで敵を倒したり、または、恋人を獲得したり、もろもろの念願を達成しようとするもので、ESP、サイコキネシス、テレパシー、催眠術、千里眼などもその範疇に入ります。大雑把な分類ですが、占星術は科学的、易は哲学的、魔術は技術的なものと理解できます。また、占星術は時間系列を、易は瞬間を、魔術は空間領域を支配するものということもできます。