運命学へ(62)

二十代前半のころ、当時は占いマニアだった。街中を歩き回って評判の占い師をみつけ、いつも決って同じことを訊いた。「将来は何をしていますか」と。そのときの占い師の答えを集めて書き出してみる。1、分厚い本を読んでいます。あなたは本を見て何か考え事をしている映像がでてきます。そんな仕事をしているのではないですか。(霊感占い)2、あなたは必ず外国にいきます。(四柱推命)3、あなたは前世に外国人とかかわっていました。(霊感占い)4、あなたは中近東から日本にやってきました。(霊感占い)5、良い配偶者と縁があります。(四柱推命)6、音楽ではなく語学をやりなさい。(四柱推命) 何十年も時間が経過したいま、わたしはどうなったか。4番は確かめようがないが、それ以外はほぼ予言通りになっている。他にもいろいろと言われたかもしれないが、それが記憶されていないのは、可能性として差し出された占い師の言葉を、とどのつまり、自分が無意識のうちに選び取って実践した結果ではないだろうか。

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