運命学へ(60)
黒い色は顔のどこに表れてもいいことはない。ある時、歯の黒い人に出会った。まだ二十代後半くらいの若い女性だったが、口を開けて笑ったときに、虫歯ではないのに見えていた歯が全てやたらに黒かった。何か異様な感じがしたので記憶に残っているが、その人は職場での責任の重さに耐えきれず、その後辞職した。病気になる寸前で辞めたのだと思う。両目をまたいで走る黒い影とか、耳の前に縦に走る黒い気色には注意が必要だ。もし仕事を辞めたいと思っているのなら、一刻もはやく辞めたほうがいい。命のほうが仕事よりも大切だ。じっくりと養生して、生き生きとした陽の人相に変えて、新たに人生をやりなおせばいい。まず顔だ。顔を陽相に変化させることを考えたほうが結果もいい。それには心持ちを変えること。この一言に尽きる。