運命学へ(58)
人相見はその人の現状を知るのに、まず最初に目を見るそうだ。人の思いが人相に表れる。思いは重いに通じるので、心に重い荷物を抱えていたり、邪なことを考えていたり、誰かを嫉妬していたりすると、目が暗く澱んでくる。爽やかさや清らかさを感じさせるような光が目から消えるのだ。高知に行ったとき、人相見に目のことを指摘されたが、今になって当時の自分がいかに重い心を引きずって生きていたのかがわかる。当時はまともに人の顔を見て話ができなくなっていた。自分のことが信じられず、何事に対しても確信や自信が持てず、家族のことで悩みが尽きなかった。目は心の窓という表現があるが、まさしくその通りだ。