運命学へ(54)
昔、「誰にもなりどきの10年間がある」という言葉を聞いたことがある。これはひょっとしたら、自分をあらわす干と行運の干が干合している10年間のことを言うのではないかと考えた。そう考えると、たいていの人に、その人にとっての発展の10年間があることになる。この時期は対外的に大きく伸びる。ここで伸ばせるだけ伸ばしておくほうが良い。この時期をうかつに平凡にやり過ごしてしまうと、もうこの時期ほどの発展のチャンスは巡ってこない。そう考えて改めて自分の運命式を確認すると、わたしにその時期が巡ってくるのは78歳からだった。まだまだ先の話だが、世間の平均余命を考えると、その年齢はおそらく生存しているので、人生の最後の10年間がもっとも実りある時期になると考えることにした。その年までこれといってわたしの運命式には発展の時期はないが、だらだらうつうつと耐えているだけの人生にするつもりはない。