運命学へ(53)

『易』は英訳すると、The Book of Changes となる。つまり「変化の書」である。ここで、変化するのは「時」である。『易』で意味する「時」とは、時(時間)、処(場・状況)、位(人間関係・地位)をさしている。相対するものが対となって作用することで変化が生じるという陰陽思想を土台にしている『易』では、変化については肯定的な捉え方がされている。つまり「易は変を尊ぶ」のである。この変化するからこそ発展があるという考え方をそのまま干合にあてはめて考えると、自分を表す干と行運の干が干合するときは、発展の大きなチャンスということになる。このチャンスが一生のうち一度も巡ってこない人もいれば、若年のときに巡る人、老年になってようやく巡ってくる人と、様々である。比較的若いころに巡ってくれば、若さのもつエネルギーとも相まって、その発展ぶりは目を見張るものがあるだろう。

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