運命学へ(39)
死期について語るのは、四柱推命ではタブー中のタブーだ。それは四柱推命だけがそうなのではなく、社会常識としてそういった話はしない。四柱推命を学ぶ上で怖いのは、学びを深めていくと、そういった事柄まで推命できてしまうことだ。そのあたりは覚悟し、はらを決めておかねばならない。若いころ、四柱推命で運命鑑定をうけたことがあるが、そのときの女性占い師が、悩みをかかえてしょげきったわたしにこう言った。「わたしな、今年、死期ですねん。もうここまで生きたら、死でも何でも、来るんなら来いですわ」と。その女性は七十歳を軽く超えているように見えたが、瞬きすることなく見開いた目がなんとも挑戦的だった。どうしてわたしに、自分に死期がきていることを無頓着な口調で語ったのだろう。誰かに言わずにはいられなかったのだろうか。まるで運命鑑定に来たわたしのように。