運命学へ(36)

若いころに読んだ四柱推命の解説書に、「命を運ぶものが運命」といった記述がされていた。いまでもそれを覚えているのは、その表現に当時たいへんな衝撃をうけたからだ。当時のわたしには、まったく意味している内容がわからなかった。命を運ぶとは一体どういうことか。辞書で「運命」を調べると、「人の力ではどうにもならない、人や物事がその後たどってゆくと考えられる道筋」とある。そこから類推すると、運命とは、本人を含めて誰にも変えることのできない結末に通じる道のようなものだろうか。道のようなもの、つまりは方法だ。そう考えると、運命コードの解読は、その人が生まれ持った方法論を解明することになる。たいていの人は自分に使いこなせると思える、あるいは自分の知っている方法に従って行動する。それゆえ、どうしてその方法を選択したのかに注目することにより、運命コード解読は大きく前進することになる。

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