運命学へ(30)

人生四行という言葉。最初はいまひとつ意味がわからなかったが、人の運命式が年の柱、月の柱、日の柱、時間の柱と四つの柱で成り立っていることを考えれば、人様の人生は縦書きにすると、たったの四行で書き終わってしまう。どんな苦難の人生も、どれほどお金や地位に恵まれた人生も、極悪非道の限りをつくした人生も、すべてがたったの四行で表現されつくしてしまうのだ。三行で還暦を迎え、三行半で古希となる。刻一刻とデジタル式に時間は流れ、それにつれて運気が刻一刻とデジタル式に変化しつづける。変化こそが生きることであり、生きている証なのだ。師匠は人生四行という言葉を奥歯で噛みしめながら、だからこそ良い目を前倒しにしてぶれずに生きろと言った。一度でも夢見た何かがあるのなら、途中で放り出さずに、周りの忠言や中傷などには耳をかさず、ひたすら自分の考えに従って行動し、初志を貫き通せと言った。人生、たったの四行なのだから、と。

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