運命学へ(25)
誰かをストークする星と誰かにストークされる星。どちらも恋愛星だが、熱情や執着の向かう方向と質が違う。恋愛すると。上がり下がりする気分の波や激しい感情の嵐に苛まされる。真剣な恋をしたことがある人には、病いともいえるほど不安定に揺れ動く恋心の様相を理解できるだろう。かつて戊辰日の生まれで、生まれ時刻の柱に、このストークされる星を持った男性がいた。戊辰の干支は「浮気する」の暗示の強い干支だ。たしかにその男性は配偶者を顧みず、何度も恋愛問題をおこしていた。配偶者にはまったく性欲らしきものを感じなかったそうだ。そうこうしているうちに、ある浮気相手との別れ話がこじれて、自分より年上の女性にかなり長い期間ストークされることになり、しまいには警察沙汰になった。おそらくは本人の言動や思考に問題があり、自業自得といえばそれまでだが、持って生まれた運命式に現れた通りになったと言わざるを得ない。