運命学へ(15)
しかしそれはさておき、千二百種類もの性格や行動パターンを即座に思い描くのは非現実的な話で、理論上はありえるが実占上では使えない。だからやはり十種類の分類で人様の命式を判断することになる。それぞれの通変星はそれぞれの住む世界を表している。それぞれの世界観を限定しているのだ。それぞれに固有の色彩と作用があり、この世での使命があり役割がある。人間は自然の一部なのだから、命式に現れた色彩はすべて自然界に存在する。シュバルツ・マドンナは深紅。この大輪の見ごたえのあるバラを観賞するために育てている師匠の、性格と行動パターンを表す部位にある星は、深紅という色彩を放つ星と何らかの関連があるにちがいないと推測した。わたしはその人が好む色彩で、その人のもつ性格や行動パターンを象徴する星を推すことができるという仮説を新たにたてた。その後、データ集めは以前より明確で現実的になった。