運命学へ(3)
あまりにもいろいろな疑問と反発の感情が沸き起こってきたので、わたしは運命学を自分の人生の中で追究していく決意を固めた。とくに漢字八文字の配置や組み合わせをもとにして、人の運命を明らかにしていく四柱推命に照準をあわせることにした。四柱推命は子平推命とも言われ、東洋占術のなかでは、難解ではあるが非常に的中率が高い占術と言われている。その難解さゆえに簡単に人を寄せつけない占術ということには魅惑を感じたし、何よりもたった八文字で構成された運命コードの解釈を基軸にしているという点にも惹かれた。四柱推命の占い本は巷にあふれているが、できる限り簡単に入手できる本を選んで読んだ。といっても、仕事や家事の空き時間にほんの少しだけ関わっただけで、長らく中断していた時期もあり、最初にやりはじめてから三十年間は、何度も同じ知識の刷り込みを繰り返した。つまり、四柱推命の研究に関しては、三十年間ほとんど進展がなかったということだ。