運命学へ(2)
すべての人は、その人固有の運命のもとにこの世に生まれ出る。自分の意志とはまったく関係なく、生まれたときには、これから起きるあらゆる出来事が決定されている。だから、その人の運命コードを読み解けば、出生後の人生に何がどのようにおきるのか知ることができる。自分とまったく同じ運命コードと環境をもって生まれてくる人間の存在確率は、天文学的な数字分の1だ。これが従来の東洋哲学に基づく四柱推命の、運命にたいする考え方だ。わたしはこうした考え方に反発を感じた。飛行機事故などはどうだろう。災害などはどうだろう。結婚相手だって、来年いい相手と幸せな結婚ができますと占い師に言われたところで、いまいる相手といま結婚したい場合は、それをあきらめなければ幸せにはなれないのだろうか。意志や努力は運命の前では無力なのだろうか。